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T社第1倉庫屋上

東京都港区の倉庫ビル屋上に工作物を新設し、市民に開放された屋上広場に転換する計画です。 屋上というのは不思議な場所で、一建物に属しているのに、それ自体、ランドスケープでもあり、建物単体のスケールを超えて、もっと大きな、周辺環境に属したスケールを備えます。T社第1倉庫の屋上は、まさにそうで、一倉庫を超えた、モノレールや高速道路や高層ビル群、運河や海や空といった、まちのスケールに属しており、まちを解釈する視点ともなっています。ロケーションの良さから、単発のイベントや撮影では活用されていたが、継続的に利用されることはありませんでした。 そこで、屋上を使う、使い続けて習慣をつくる、という創造性について考え、「工作物」に着目した。工作物は、床面積が発生せず、屋内をもたない。この極度に開放された状態を前提としながらも、場所を使うインフラストラクチャーとして工作物を新設します。同一長さで、より広いスケールをダイナミックに扱うため、門型ではなく、3角形のフレームをあつめた構成としています。

用途:屋上広場(リノベーション)

種別:工作物

所在地:東京都港区

竣工年月:計画中

建物規模:RC造5階建(築52年)

対象面積:2226㎡

撮影:鳥村鋼一(1~4枚目)、大山顕(5.6枚目)

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