小分けのオフィス空間の集合であったエリアを新宿パークタワーで働く勤務者専用の共有ラウンジに改修する計画。ランチやリフレッシュのためのスペースを充足すると共に,コミュニケーションの活性化や勤務者のモチベーションの向上など,オフィスビルにおけるこれからの付加価値を生み出すモデルタイプを目指すことに加え,セミナーや懇親会,災害時の一時待機の場所となることも求められました。 集まる人数,滞在時間,過ごし方も不確定かつ多種多様なので,人と人を分ける「垂直なパーティション」ではなく,分節しながら緩やかに繋ぐこともできる「水平なパーティション」を提案しました。視線ではなく,距離によって分節する「水平なパーティション」は,実際にその場を過ごす人によって発見的に使い方を捉えられる大きな水平面であり,お花見のレジャーシートのように,ひとりで低密に使うことも,5人や10人で集まって高密に使うこともできる流動的な余地をはらんだ場であります。 4種類の高さを混在させ,状況によって180~220席程度となる場を用意しました。
用途:ビル勤務者専用共有部
所在地:東京都新宿区
竣工年月:2018.03
改築面積:531.69㎡
協働:リビングデザインセンターOZONE
撮影:鳥村鋼一
building use:
location:Shinjuku Tokyo Japan
complete:03.2018
intervened area:531.69㎡
cooperation:LIVING DESIGN CENTER OZONE
photo by Koichi Torimura
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